札幌市のJR札幌駅から直通の場所に立地している「札幌エルプラザ」にある市民活動サポートセンターを視察。このエルプラザの中には、市民活動サポートセンターの他、男女共同参画センター、消費者センター、環境プラザの4つの公共施設と情報センターがはいっています。
市民活動をサポートする総合拠点としての役割、地域コミュニティーや行政とともに様々な課題解決のため地域で力を発揮する仕組み作りをどの様に行なっているのか、また課題と今後の取り組みなどについてお聞きしました。
センターの役割としては大きく2つ、市民活動への参加・支援のきっかけづくりを行なうための「スタート支援」、既に活動に取り組んでいる活動団体への組織強化やステップアップや活動の場の提供をおこなっています。
〈市民活動の参加に向けて4つのステップ〉
市民活動を始めるために、どんな活動があるのか情報提供と相談窓口を設置し、市民活動への理解、参加・支援のサポート。
どんな人たちがいるのか、他の団体とつながるための交流支援として、交流サロンや成果発表、活動紹介イベントの開催。
市民活動に必要なスキルを身につける為に研修学習として、実務能力の向上や組織の持つ課題の解決を支援、賛同者を得るサポート。
活発に活動を継続していくため、団体活動支援として、事務ブースの提供、助成金情報の提供。
これらのサポート体制による取り組みによって、センターへの登録団体は現在1,200団体。以前は2,000団体だったところ、しばらく活動をしていない団体を整理した数とのことでしたが、人口減少や地域活動の担い手の高齢化の問題もあり、各団体の活動の継続が厳しい状況もあり、以前のようにNPO法人格を取得する団体も減少傾向にあるようです。
市民活動の総合拠点として、まち中立地し、駅から直通の利便性、情報センターでは書籍やDVDなどが並び誰もがふらっと立ち寄り様々な市民活動を知る事ができる。開放感のある施設に活動のサポートもしっかり行なわれていました。
本市の市民活動支援センターへの登録団体は現状234団体(R4年度の登録団体数)同政令市とは言え人口規模が違うため登録人数は比較にはなりませんが、決してアクセスが良いともいえません。そのため、各地域でのサポートパートナーへの協力、市民活動への情報発信へのさらなる取り組みが必要であることを感じました。
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