人と動物との共存を目指し、全国で初の取り組みとなる行政施設で常時、去勢・不妊手術ができる専門病院が10月に開設されます。
新潟市女性議員の会のメンバーで、新潟市動物愛護センター内に来月プレオープンする施設を視察し、登坂センター長、県動物愛護協会の高橋理事、新潟動物ネットワーク(NDN)岡田会長から、その取り組みについてお聞きしました。
何故、猫への不妊手術・去勢手術が必要なのか。
猫は、1匹のめす猫が生後4~12ヶ月で子猫を産めるようになり、年に2~4回、1回に4~8匹の子猫を産み、1年に20頭以上3年後には2,000頭以上にも増えてしまいます。
増えすぎて飼い主さんが自分ではどうにもならなくなってしまっては、猫たちも飼い主さんも幸せな環境ではありませんね。
センターへ収容される猫たちは多頭飼育崩壊によるものが多く、にゃんがたセンタークリニックでは、飼い主への聞き取りによって金銭的に自費での手術が困難と認められた場合に限って、オスは4000円・メスは8000円で手術を受けることができます。
殺処分ゼロを目指して、官民共同のクリニックの実現に至ったのは、登坂センター長の行政財産使用についてのひらめきと、NDNの岡田会長のクリニック設置までの必要な運営資金の取得方法、同じ目標を目指して他機関連携で問題解決に取り組んだ結果でした。
「にゃんがたセンタークリニック猫の不妊手術専門病院」の事業内容
多頭飼育の問題の背景には、飼い主の経済的困窮や社会的孤立等が複雑に絡み合っていることから、対応には社会福祉分野との連携が重要となります。私も委員会審査で質疑を行なって参りましたが、引き続き小さな命を大切に殺処分ゼロについて考えていきます。
Comments