6月議会での一般質問でも児童虐待問題について取り上げましたが、親の病気や離婚、虐待など様々な事情により、自分の家庭で生活できない子ども達には、保護者の代わりに自分の家庭へ迎えいれ、家族の一員として育てる「里親制度」があります。
里親のことを知るため、制度の説明、そして実際の里親さんからの体験談を聞きに行ってきました。
新潟市では里親委託率が全国平均よりもかなり高く、令和元年度全国の委託率は21.5%のところ、令和2年度の新潟市の委託率は58.3%。
市の里親登録者数は令和3年10月現在165組。実際には里親さんの高齢化や、受入られないが登録している方もおり、現在47組の里親さんの元で65人の子ども達が生活しているそうです。また、乳幼児や中高生を受け入れる里親さんも不足しているとのことでした。
里親の種類は4種類あります。
総務省の統計によると、令和3年4月の子どもの数は1,493万人、40年連続減少。子どもの割合は諸外国と比べ最低水準。
しかしながら児童虐待は増え続け、国は社会的養護を必要とする子ども達を里親への委託を勧めており、5年間で75%に引き上げ、里親が社会で当たり前となることを目指している。
里親さんの体験談では、3年半で13人の子どもと関わった方からは、子ども達は家庭での問題が非常に影響しており、DV家庭で育った子どもは手を出したり、大きな声で泣く。食生活が乱れていた子には、ちゃんと食べさせることで体質の改善。子どもの思いに応えてあげることで、満たされ要求がはっていくこと。1人を2年以上ゼロ歳から見ている方からは、里親である真実の告知について、3~4歳で伝えることが主流のためどの様に伝えれば良いか悩んでいること。15年の里親経験のある方からは、ファミリーフォームにいた多感な時期の子どもを預かり、大人に対しての信頼が無いため非常に苦労された話をお聞きしました。
新潟県では、社会的養護を必要とする子ども達の受入施設(養護施設、自立援助ホーム)が少なく、その分里親への委託が多い傾向があるようですが、国が里親への委託を勧めていることもあり、今後も委託率を上げていくのであれば、里親はそれぞれが自宅への受入、年数もそれぞれ違います。フォローが非常に重要であること、また措置解除後のアフタフォローについて引続き必要となる取組みを提起してまいります。
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