12月4日から22日まで令和5年度12月議会定例会が開催されました。
物価高騰のへの対応や、職員給与改定分の人件費などの補正、ひまわりクラブなどの指定管理者の指定についてなどの議案審査がおこなわれ、一般会計予算を約240億円増額補正するなど、各会計予算が賛成多数で承認されました。
また、私が現在委員長を務める「市民厚生常任委員会」では、児童館・ひまわりクラブの指定について、これまで運営していた地元企業から公募による選定結果で、東京の企業へ変更となる施設について、長時間に渡り各委員から様々な意見が出され議案審査が行なわれました。委員会採決の結果では否決となりましたが、本会議最終日の当日に市側から議案が撤回され、採決が行なわれないという事態が起きました。
委員会では指定管理者制度(市が設置している公共施設の管理・運営を、民間事業者等の団体に行なってもらい、サービスの向上、経費の節減をはかる制度)と、新潟市中小企業振興基本条例(H26年制定)との整合性を図り、利用者の意見、地元企業への一定の配慮などを評価項目に反映させるべきであること、指針に基づいて行なわれた選定に手続き上の不備は認められず、評価項目の検討が必要であったとしてもそのことをもって評価を否定することは公平とは言えない。などの意見が出されました。ちなみに、直接請求(住民の意思を実現するための手段の1つ、署名)を除き議案が委員会で否決されたことは1975年以来のことだったようです。
今回のひまわりクラブの指定者管理の選定は、今年の8月に公募され、募集要項に沿って第三者機関である評、価会議において公平に選定が行なわれました。地元企業の加点は盛り込まれていなかったものの、現在の指定管理者が、継続して応募した場合は実績評価に応じた加減点を行なうことも記載されており加点されています。選定方法について、今回の委員会での様々な意見が出されたように、現行の制度では課題があり、今後改善は必要となりますが、公正な審査に基づき選定された結果を否定することは行政の公平性を欠くものと感じ、賛成の立場を示しました。
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