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AYA世代(15~39歳)がん患者の支援について

私は昨年12月にがんをテーマに一般質問を行い、その中で、15歳から39歳までのいわゆる思春期から若年成人世代であるAYA世代と呼ばれる方達への支援の必要性について伺いました。


その時の答弁では、「個々の患者の状況に応じた多様なニーズに対応した情報提供、支援体制の整備が必要であると考えている。本市としてもAYA世代への支援体制整備について、県や国における検討結果を注視していく」と、お答えいただきました。今回は、具体的なAYA世代への支援について質問いたしました。AYA世代の方たちは、将来への希望を抱き、進学や恋愛、結婚、出産などの人生のライフイベントと関係する時期で、これからの地域、社会を担っていく世代です。私はAYA世代の方たちと繋がらせていただく中で、年代によっては、経済的にも決して安定しておらず、保険に入っていない人も一定数いますが、小児慢性疾患の医療費助成は最高で19歳まで。介護保険は40歳からと、すっぽりと支援制度から抜け落ちる方たちもいること。


治療以外の部分ではウィッグや補正具、リンパケア用品などの日常生活を行ううえで、必要となるものへの支出に対する負担感が非常に大きいものの、ウィッグなどは、安いものでは見た目の問題もあり高くても我慢して購入していること。がんと分かってから、子どもを望む場合や、またお子さんがいる方は体調が悪い場合に子どもを見てもらえる環境、終末期の場合は自宅で過ごしたいと願うこと。などお聞きしました。





(問)アピアランスケアにおける医療用ウィッグ、補正具の購入費助成の検討状況について

(答)医療用ウィッグや補正具の購入費助成を含め、引続き、国の動向や他都市の事例を注視していく。


(問)妊孕性温存治療への助成制度の周知について

(答)今年度、県において、小児・AYA世代のがん患者等を対象とした治療費助成事業が制定された。今後、県と連携しながら周知に努めていく。


(問)がん予防の支援30代からの乳がん検診受診勧奨について

(答)30歳代の女性については、日頃から状態を把握する生活習慣「ブレスト・アウェアネス」の重要性及び異常がある場合の専門医療機関への早期受診の啓発、早期発見に繋げる。


(問)AYA世代がん患者のニーズ把握のための実態調査実施について

(答)相談支援センターなどの関係機関から、相談内容から見える現状などの情報をいただくとともに、国や県の動向及び他都市の事例を注視。


がん患者の方たちは年代によって求めているものもかなり違いますが、再発の不安を常に抱えている方たちにとって、毎日1日という時間がとても大事であることを改めて実感しました。そして、経験者の方たちも身をもって検診の大切さを伝える取組みや、病気になって気づいたこと、知らないことが偏見を生むこと、がんへの理解が進むことが、自分たちにとっても生きやすい社会をつくっていくことに繋がること。そのため活動に取り組む姿を見て、がんが非常に身近な病気である現状から、自分らしく毎日を過ごすため必要な環境整備に努めてまいります。


アピアランスケア(治療による外見の変化をサポート)をおこなう

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