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「このゆびとーまれ」に学ぶ、制度の壁を越えた地域共生

9月2日
読了時間: 2分

富山市の富山型デイサービス「このゆびとーまれ」を視察し、創設者の惣万佳代子さんから、開設の経緯や運営への思いを伺いました。

「このゆびとーまれ」は、病院勤務をしていた看護師3人が、退院後も安心して地域で暮らせる家庭的な場所をつくりたいと、1993年に民家を活用して始めた施設です。高齢者、障がい児・者、乳幼児などを制度や年齢で分けず、「誰でも必要なときに必要なだけ」利用できる場を目指してきました。




施設では、利用者が一方的に支援を受けるのではなく、子どもの姿が高齢者の笑顔を引き出し、高齢者が子どもを見守るなど、それぞれが自然に役割を持って過ごしています。また、「通う」だけでなく、ショートステイによる「泊まる」、相談支援、グループホームでの「住む」、就労継続支援B型「はたらくわ」での「働く」まで、暮らしを切れ目なく支える取組が展開されています。農福連携や買物支援、除雪、地域交流、ボランティアの受入れにも力を入れています。


新潟市にも共生型サービスがあります。これは、介護保険と障がい福祉の事業所が双方のサービスを提供しやすくし、高齢者と障がい児・者が同じ事業所を利用できるようにする法定の指定制度です。

一方、富山型は単なる指定制度ではありません。制度の対象となる人へのサービス提供にとどまらず、赤ちゃんから高齢者までが日常を共にし、家族、地域住民、ボランティアも関わりながら、一人ひとりの暮らしを丸ごと支える実践です。

共生型サービスが「制度をまたいで利用できる仕組み」であるのに対し、富山型は「制度の狭間にいる人も受け止める地域の居場所」であることが、大きな違いだと感じました。

もちろん、多様な人を受け入れるには、職員の専門性や安全管理、運営を支える財源が欠かせません。特に、相談や地域との調整など、制度上の報酬だけでは支えにくい役割をどう維持するかは、新潟市で考えるべき課題です。



新潟市でも、既存の事業所や地域の活動を生かしながら、制度の狭間に置かれる人をつくらないために何が必要か。現場で伺ったお話を踏まえ、地域に根ざした支援のあり方を引き続き考えてまいります。


 
 
 

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